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マツダのDX基盤に富士通のプラットフォームが採用、全社のデータ連携でDXを支援:製造IT導入事例
マツダは、「人とITの共創による価値創造」に向けた全社DX基盤として、富士通のオールインワンオペレーションプラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence PaaS」の本格運用を開始した。
富士通は2025年7月16日、マツダが推進する「人とITの共創による価値創造」に向けた全社DX(デジタルトランスフォーメーション)基盤としてオールインワンオペレーションプラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence PaaS」を提供し、マツダが本格運用を開始したと発表した。
同プラットフォームは、マツダの国内業務に分散していたデータを統合、可視化。購買部門では、複数システムの情報をリアルタイムで一元管理できるようになった。富士通のデータサイエンティストによる課題整理、およびプロトタイプ構築支援のもと、集計作業や問題抽出の工数を大幅に削減し、戦略立案と迅速な意思決定に貢献する。
2023年から2年間で購買部門を含む5部門において33件の業務アプリを開発、実証し、2024年12月以降は工場、情報システム、購買、国内営業の4部門で本格運用を開始している。
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