立ったまま寝る仮眠ボックスの販売を拡大：医療機器ニュース

イトーキは、立ったまま寝る仮眠ボックス「giraffenap」の販売を開始した。同社が所有する、仮眠ボックスに関する開放特許「人体収納用構造体及び睡眠用筐体」を基に製品化したものとなる。

[MONOist]

　イトーキは2025年7月8日、立ったまま寝る仮眠ボックス「giraffenap（ジラフナップ）」の販売を開始したと発表した。同社が保有する開放特許を、ライセンス契約した広葉樹合板が製品化したもので、2024年1月に広葉樹合板が販売を開始している。

仮眠ボックス「giraffenap」の使用イメージ［クリックで拡大］ 出所：イトーキ

　giraffenapは、イトーキの所有する仮眠ボックスに関する開放特許「人体収納用構造体及び睡眠用筐体」を基に製品化された。特許技術では、上半身、臀部、膝部の3点を支持することで、立ったまま休息や睡眠をとることが可能だ。広葉樹合板におけるgiraffenapの開発過程で、快適性向上のために足裏の固定機能が追加され、4点支持の構造をとっている。

　近未来をイメージしたソリッドなホワイトが特徴の「スペーシア」と、森の中をイメージした天然木が特徴の「フォレスト」の2タイプを展開している。睡眠中のプライバシー配慮や防音対策、メンテナンス性にも配慮した設計で、電源を確保できる場所であれば、1日で設置が完了する。

　人体収納用構造体及び睡眠用筐体は、電車内で立ったまま眠気に耐えられず膝がカクッとなる人々の姿から着想を得て発明された。