ニュース
プレフィルドシリンジ向けのUHF帯RFIDタグを開発:医療機器ニュース
TOPPANエッジは、プレフィルドシリンジ向けのUHF帯RFIDタグを開発した。第1弾として、RFIDタグを搭載したテルモの「ニトログリセリン静注25mg/50mL」に活用する。
TOPPANエッジは2025年6月24日、テルモと共同で、プレフィルドシリンジ向けのUHF帯RFIDタグを開発したと発表した。第1弾として、RFIDタグを搭載したテルモの「ニトログリセリン静注25mg/50mL」に活用する。
プレフィルドシリンジは、あらかじめ薬液が充填された注射器の外筒のことで、薬剤の容量に合わせて大小のサイズがある。同社は今回、容量の小さなシリンジにも対応するよう、小型のRFIDタグを設計した。
UHF帯RFIDタグのため、専用シリンジポンプにセットする際、向きに関係なく自動的に読み取ることができる。独自のアンテナ設計技術により、薬剤が注入されているシリンジに貼り付けた状態でも、薬品の影響を受けずに正確な読み取りが可能だ。
また、別のRFIDタグを誤読せずに、対象のシリンジとの交信距離が得られる性能設計とした。複数のプレフィルドシリンジが同時にセットされていても、適切にRFIDタグを読み取れる。
同社は今後も、テルモのICタグ付きプレフィルドシリンジのラインアップ拡大に合わせて、共同開発したRFIDタグの製造、供給をするとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
デジタルヘルスを駆使して高齢者介護改革を目指すオーストラリア
本連載第31回で、オーストラリア政府の「2018〜2022年オーストラリア国家デジタルヘルス戦略」を取り上げたが、同国のデジタル技術は医療から介護分野へと拡大している。AIとロボティクス技術が連携、医療や福祉現場のスマート支援ソリューションを提供
アジラと丸文は業務提携し、医療や福祉現場の支援、見守りの在り方を進化させるスマート現場支援ソリューションの提供を目指す。AI技術とロボティクスソリューションを連携させ、安心感のある見守り体制を構築する。がんの栄養経路を断つ新たな精密医療を開発
大阪大学は、腫瘍組織の要となるニコチン酸アミドという代謝経路を標的とし、腫瘍の増殖を抑制する新たな分子標的薬を開発した。腫瘍微小環境を制御する新たな治療戦略となる。より早期のアルツハイマー病診断に応用可能な血液マーカー
慶應義塾大学は、血漿マーカーのアミロイドβ42/40比が、従来のアミロイドPET検査よりも早期にアルツハイマー病の中心的病理である脳内アミロイドβ沈着を高精度に判別できることを示した。乳がんの精密切除を補助する磁気センサーを開発
マトリックス細胞研究所と東京大学は、乳がんの精密切除を補助する磁気センサーを開発した。新しい種類の医療機器として、既に厚生労働省の承認を得ている。プライバシーに配慮した見守りができるシステムの提供を開始
富士通は、カメラを使わずミリ波レーダーを用いて、プライバシーを保護しながら介護施設などの利用者の安全を見守る「Fujituミリ波レーダ見守りシステム」の提供を開始した。