シチズンマシナリーは2025年7月9日、AI(人工知能)を活用した「シチズン見積支援サービス」の販売を開始したと発表した。
部品加工の見積もり作成を大幅短縮、属人化を回避
シチズン見積支援サービスは、蓄積された過去の図面や見積もり情報の実績データを基に、AIを用いて最適な見積もりを作成する。登録された図面から、AIが過去の類似図面を検索し、比較することで相違点を視覚的に把握できる他、得られた情報を基に修正することで新たな見積もりも効率的に作成できるようになる。シチズンマシナリーが持つ旋盤技術も活用している。
中堅、小規模の部品加工業では社長や限られた熟練担当者が見積もりを作成するケースが多く、業務の負荷や属人化が課題となっていた。従来時間を要していた見積もり作成の負荷を軽減し、より付加価値の高い業務に専念することで生産向上に貢献するとしている。
サブスクリプション型で販売され、1年契約で月額11万円(税込み)となっている。なお、初回のみ初期導入費110万円(税込み)が発生する。
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