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シチズンマシナリーが自動旋盤の人気機種を大幅刷新へ、2024年4月に発売工作機械

シチズンマシナリーは主軸台移動形CNC自動旋盤「Cincom L20」シリーズをフルモデルチェンジした。4機種を2024年4月より販売する。

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 シチズンマシナリーは2023年9月25日、主軸台移動形CNC自動旋盤「Cincom L20」シリーズをフルモデルチェンジし、2024年4月より4機種を販売すると発表した。価格は1055万〜1350万円(税別)となっている。月産予定台数は50台。

主軸台移動形CNC自動旋盤「Cincom L20」シリーズ
主軸台移動形CNC自動旋盤「Cincom L20」シリーズ[クリックで拡大]出所:シチズンマシナリー

 さまざまな産業の金属加工に対して汎用性があるCincom L20シリーズは、1990年の販売開始以来、累計販売台数が1万8000台を超えるベストセラー機となっている。

 約9年ぶりとなる今回のフルモデルチェンジでは、最新のNC装置を搭載することでプログラムの処理能力が向上し、サイクルタイムの短縮が可能となった。同社の特長でもあるLFV(低周波振動切削)技術は、全モデルで正面、背面加工ともに使用可能になった(オプション)。


同重量の切りくずにおける形状の違い。左が従来の切削、右がLFV技術による切りくず[クリックで拡大]出所:シチズンマシナリー

 LFVは、独自の制御技術でサーボ軸を主軸回転と同期しながら切削方向に振動挙動させ、切削中に刃物のあたらない「空振り」する時間を設けて、切りくずを分断させる技術だ。LFV技術をシリーズのX型、XII型でも導入可能にすることで、従来機以上の生産性向上と安定生産を実現する。

 操作盤には大型15インチタッチパネルを採用、ユニバーサルデザインに基づく新しいHMI(ヒューマンインタフェース)で直感的に操作できる。フルオープンできる切削室扉に加えて機械背面にも扉を設置し、切削室内へのアプローチを容易にして作業性が向上した。

 その他、ローダ/アンローダ装置、ATC(自動工具交換)装置、自動機内計測などのさまざまなオプションを用意。エアーの最適制御による消費電力量削減、消費電力量を機械モニターで確認できる機能などでカーボンニュートラルも推進する。

 シチズンマシナリーでは新機種の1つ「L20X」を「MECT2023(メカトロテック ジャパン 2023)」(2023年10月18〜21日、ポートメッセなごや)に展示する。

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