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人との触れ合いやパフォーマンスが可能な着ぐるみロボットを発表:ロボット開発ニュース
アールティは、着ぐるみロボット「RIC」シリーズの進化形となる「RIC90 TypeR」を発表した。人間と優しいハグを交わせる親しみやすさと、総重量20kg以下と女性1人でも運べる携帯性を兼ね備えている。
アールティは2025年6月6日、着ぐるみロボット「RIC(Robot Inside Character)」シリーズの進化形となる「RIC90 TypeR」を発表した。
RIC90 TypeRは、人間と優しいハグを交わせる親しみやすさと、総重量20kg以下と女性1人でも運べる携帯性を兼ね備えている。ROBOTIS製「X」シリーズモーターを搭載し、正確でスムーズな動作によって幅広いキャラクター表現が可能となる。フレームにはアルミニウム合金を使用し、軽量性と耐久性を両立しつつ、観客との接近時の安全性も保たれる。
無線ゲームコントローラーによる直感的な操作に対応し、約30分の連続稼働が可能。取り外しができるバッテリーを搭載したことで、バッテリー交換による長時間の稼働にも対応する。立ったまま電源を切ることが可能で、電源を切った状態で椅子に座らせた際に自然な待機姿勢を保てる。Raspberry Piを内蔵し、カスタムプログラミングやAI(人工知能)による拡張機能への対応を備える。
同製品はキャラクターロボットとしてテーマパークや企業イベント、教育現場、舞台製作などへの導入を見込んでいる。人間による着ぐるみでのパフォーマンスをロボットに置き換えることで、熱中症を防げる他、均質なパフォーマンスの繰り返すことが可能となる。
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