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等身大ヒューマノイドロボットを新改良、研究開発向けで発売へ:ロボット開発ニュース
アールティは、韓国ROBOTISの日本支店であるロボティズ日本支店との共同企画により、研究用等身大ヒューマノイドロボット「Gorilla」を発売する。サービスロボットや歩行ロボット、災害救助用ロボットの研究開発に利用できる。
アールティは2023年7月12日、韓国ROBOTISの日本支店であるロボティズ日本支店との共同企画により、研究用等身大ヒューマノイドロボット「Gorilla」を発売すると発表した。
Gorillaは、ROBOTISが製造し、2020年9月まで販売していた身長150cmの等身大ヒューマノイドロボット「THORMANG3(トールマンスリー)」のリソースを利用。これを活用して、アールティが新たに改良したものとなる。
サービスロボットや歩行ロボットの研究に使えるほか、フレームに丈夫なアルミを用いたことで災害救助用ロボットの開発にも適している。100Wおよび200Wのモーターによりパワフルな動作が可能で、頭部にはオプションでカメラやセンサーを搭載できる。
Gorillaのアクチュエーター「DYNAMIXEL」とフレームの一部はロボティズ日本支店が提供し、その他の電装品、アルミフレーム類はアールティが製造する。また、アールティは、ソフトウェアの改良、販売、オプションの追加、購入後のサポートも担う。
Gorillaのハードウェアとソフトウェア情報は、アールティがオープンプラットフォームとして公開する予定だ。
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