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ダイキン工業がアスエネに出資、CO2排出量可視化と空調で新ソリューション創出:製造ITニュース
ダイキン工業は、アスエネへの資本参加を発表した。アスエネのCO2排出量可視化サービスとダイキンの空調機器などを組み合わせ、企業の脱炭素化を促進するソリューションをグローバルに展開する。
ダイキン工業は2025年6月12日、アスエネに資本参加すると発表した。アスエネのCO2排出量可視化サービスと、ダイキンの空調機器やエネルギーマネジメントシステムなどを組み合わせ、企業の脱炭素化を促進するソリューションをグローバル市場で展開する。
アスエネは、CO2排出量を計測して可視化するクラウドサービスやサプライチェーンのESG評価サービスなどを提供している。企業が非財務情報を開示し、脱炭素やESG経営に取り組むための包括的なサービスとコンサルティングを国内外で展開している。
ダイキンは戦略経営計画「FUSION25」の一環として、「カーボンニュートラルへの挑戦」を掲げ、世界の電力消費の約1割を占める空調による環境負荷を低減することに重点を置いている。
これまで高効率で省エネ性の高い空調機器を提供してきたが、今回の協業により、CO2排出量の現状把握から削減計画の策定、さらには高効率な空調機器とエネルギーマネジメントシステムの導入まで、一貫した省エネ施策を実施できるようになる。
また、空調や建物の運用を継続的にモニタリングし、改善を提案する循環型ソリューションを提供し、企業の脱炭素化をさらに加速したい考えだ。
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