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生成AIの普及により、ITエンジニアの63%が「キャリアに不安」:キャリアニュース(2/2 ページ)
ラクスパートナーズが「生成AI普及によるエンジニアの意識変化」に関する調査結果を発表した。生成AIの普及で63.2%がキャリアに不安を感じており、「必要なスキルが変わる」と85.4%が回答した。
今後のエンジニアに求められるのは「生成AI活用力、問いの深さ」
生成AIの普及によって、今後の自身のキャリアに不安を感じているかと尋ねたところ、「とても感じる」が16.6%、「やや感じる」が46.6%となり、63.2%が不安を感じていることが分かった。なお、「あまり感じない」は30.9%、「全く感じない」は6.0%だった。
不安を感じている理由は、「生成AIの知識がないと、時代の最先端についていけないと感じたから」「自分のやっている業務の8割ぐらいはAIが行えるため」などがあった。不安を感じない理由には、「マネジメントの分野はまだ人間が必要だと思うから」「最終判断は人間でしかできず、全てが置き換わる訳ではない」などのコメントが寄せられた。
次に、生成AIの登場によって必要なスキルは変わると思うかを尋ねたところ、「大きく変わる」が32.0%、「多少変わる」が53.4%で、85.4%が変わると考えていた。変わると思う理由には、「AIを正しく使う能力が必要」「判断力がさらに重要になるから」などがあった。
「今後、生成AIが普及する中で、エンジニアにとって最も重要だと思う知識やスキル」のトップ3は、1位が「生成AI活用力(プロンプト設計含む)、問いの深さ」(23.0%)、2位「設計、アーキテクチャ力」(19.6%)、3位「ユーザー目線で判断する力」(15.2%)だった。
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