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使用済み太陽光パネルの再資源化で協業 低温熱分解リサイクル技術を活用:リサイクルニュース
TREホールディングスは、関西電力およびトクヤマと、使用済み太陽光パネルのリユース/リサイクルに関する協定書を締結した。
TREホールディングスは2025年6月3日、関西電力およびトクヤマと、使用済み太陽光パネルのリユース/リサイクルに関する協定書を締結したと発表した。
3社は、使用済み太陽光パネルを構成する部材を高品質に処理/抽出するトクヤマの「低温熱分解リサイクル技術」用いて太陽光パネルの水平リサイクルを軸とする事業モデルの構築に向けた検討を行う。高度な資源循環システムの構築を目的に、それぞれの知見、ノウハウ、ネットワークなどを活用する。
主な取り組みは、使用済み太陽光パネルの排出予測などの調査、水平リサイクル実現に向けたネットワーク構築、事業モデルの検討、使用済み太陽光パネルの排出からリユース/リサイクルにおけるCO2排出量削減の検討となる。
さらに、業種/エリアを超えてこの取り組みに賛同する企業などとともに、太陽光パネルの高度な資源循環システムの社会実装を目指す。
なお、2030年代後半から使用済み太陽光パネルの排出量は顕著に増加し、ピーク時には年間約50万トンが廃棄される見込みだ。太陽光パネルを構成する素材のうち、ガラスやシリコンのリサイクルは、技術面/経済面で課題があるとされ、特にガラスは太陽光パネルの重量の約6割を占めていることから、リサイクルによる最終処分量の削減効果は大きくなる。
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