院内測定用グルコース分析装置を用いて無線LAN環境の信頼性を確認:医療機器ニュース
アライドテレシスと三和化学研究所は、2種類の無線LANアクセスポイントと院内測定用グルコース分析装置「グルテストミントII」の接続検証を実施し、正常な接続を確認した。
アライドテレシスは2025年4月21日、三和化学研究所と共同で、無線LANアクセスポイントと院内測定用グルコース分析装置「グルテストミントII」の接続検証を実施し、正常な接続を確認したと発表した。
医療現場では近年、医療機器とのデータ連携の重要性が増している。特に、糖尿病患者の増加に伴い、血糖値のデータ管理などが課題となっている。血糖値測定は、医療スタッフが手動で記録、入力することが多く、記録漏れや転記ミスのリスクを伴う。また、患者数の多い病院では、対応に時間がかかるという問題を抱えている。
今回の検証は、信頼性が高く、安定した無線LAN環境を医療現場で構築することを目的とする。アライドテレシス製の無線LANアクセスポイント「AT-TQ6702 GEN2」「AT-TQ7403」と、三和化学研究所のグルテストミントIIを使用し、2種類の検証を実施した。
まず、グルテストミントIIと2つのアクセスポイントそれぞれを無線LAN接続し、接続状況と受信強度を検証。また、ネットワークマネジメントソフトウェア「AT-Vista Manager EX」を用いて、管理ソフトとグルテストミントIIの正常な接続も確認した。
次に、同社のシングルチャンネル方式無線LANソリューション「AWC-CB」を用いて、複数アクセスポイントとの接続を検証した。ここでも、管理ソフトと正常に接続できているかを確認した。
それぞれの検証で接続を確認でき、無線LAN環境の信頼性が認められた。また、GUI上で接続状況の表示も確認できた。
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