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長さ0.8mm、直径0.03mmの縫合針をつかめる医療機器を発売:医療機器ニュース
河野製作所は、直径0.5mm以下の血管などへの手術で使用される医療機器「Neo持針器」を発売する。血管やリンパ管などを縫合する手術の際に用いる、微細な縫合針をつかむための専用機器だ。
河野製作所は2025年4月9日、直径0.5mm以下の血管などへの手術で使用される医療機器「Neo持針器」を開発し、同月中に発売すると発表した。0.5mm前後の血管やリンパ管などを縫合する手術の際に用いる、微細な縫合針をつかむための専用機器だ。
Neo持針器は、長さ0.8mm、直径0.03mmの微細な縫合針でもしっかり把持できるように、縫合針をつかむ先端部分の幅は0.2mmと細く設計されている。
また、医工連携により、手術現場のニーズも反映。顕微鏡を使う手術時に、その視野から持針器の先端が飛び出さないように、持針器を回転させても先端で把持した針が中心から大きく動かない設計を採用した。
多くの持針器はハサミ形状だが、指先の持針器が先端に直接伝わるように、Neo持針器はピンセット形状をしている。円柱状の滑り止め付きグリップは、持針器を任意の方向にわずかに回転させる微細な動きが可能だ。
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