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アルカリイオン水でお茶をいれると緑茶ポリフェノール量が増加:医療技術ニュース
パナソニック くらしアプライアンス社は、アルカリイオン水で緑茶をいれると、緑茶に含まれるポリフェノールが天然飲用水の最大2.8倍に増加することを確認した。
パナソニック くらしアプライアンス社は2025年4月3日、アルカリイオン水で緑茶をいれると、緑茶に含まれるポリフェノールが天然飲用水の最大2.8倍に増加することを確認したと発表した。
検証は、北京工商大学食品与健康学院で実施した。アルカリイオン水は、アルカリイオン水生成装置を利用して、pH=7.68の市販の天然飲用水から生成した。
pH=8.14、8.78、9.19のアルカリイオン水を85℃に加熱し、そのお湯で緑茶をいれ、4分後のポリフェノール量を測定した。湯の量は150ミリリットル(ml)、茶葉は3.0gとした。
検証の結果、緑茶に含まれるポリフェノールは、天然飲用水の0.090mg/mlに対し、pH=8.14では0.206mg/ml(天然飲用水の2.2倍)、pH=8.78で0.212mg/ml(同2.3倍)、pH=9.19で0.253mg/ml(同2.8倍)と、アルカリ度が高いほど含有量が増加した。
アルカリイオン水は、ろ過した浄水を電解槽で電気分解した水だ。電気分解するとマイナス極側にアルカリイオン水が生成され、プラス極側には弱酸性水が生成される。
今回の研究から、アルカリイオン水でいれたお茶は、天然飲用水よりも多くの緑茶ポリフェノールを含むことが示された。なお、検証結果は上記の方法から得られたものであり、実際の使用環境や飲用による効果を保証するものではない。
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