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クロスローラーリングに総ローラータイプ追加、半導体製造装置など向け:FAニュース
THKは、クロスローラーリングに総ローラータイプを追加する。スペーサーリテーナーを使用せず、ローラー数を増やしたことで高剛性となり、高負荷にも耐える。標準品と同一寸法を採用し、容易に置き換え可能だ。
THKは2025年4月16日、クロスローラーリングに総ローラータイプを追加すると発表した。内外輪一体形のRUV形、RAUV形、RBUV形、外輪分割形内輪回転用のRBV形、RAV形、内輪分割形外輪回転用のREV形という6製品で、計172形番を追加する。
クロスローラーリングは、回転精度が高く、軸受1個でラジアル荷重、アキシアル荷重、モーメント荷重などのあらゆる方向の荷重を負荷できるローラーベアリングだ。従来品は、90度のV溝形状の転動面にスペーサーリテーナーを介して円筒ころを交互に直交配列する構造だった。
総ローラータイプは、スペーサーリテーナーを使用せず、ローラー数を増やしたことで高剛性となり、高負荷にも耐える。さらに標準品のリテーナータイプと同一寸法を採用し、ハウジングなどの取付インタフェースを変えずに置換えが可能だ。
また、主要部品は金属材料を採用しており、真空環境やアウトガスを出せない環境などの特殊環境下でも幅広く使用できる。半導体製造装置やロボット事業など、特殊環境要求が高い分野などでの使用にも適している。
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