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アクセンチュアとシーメンス、ソフトウェア定義型製品開発推進の専任組織を設立:製造マネジメントニュース
AccentureとSiemensは共同で、製造業界におけるソフトウェア定義型製品の開発や工場の整備を推進するための専任グループ「Accenture Siemensビジネスグループ」を設立した。同グループを通じて、製造業でのバリューチェーンの自動化などを支援する。
Accenture(アクセンチュア)は2025年4月17日、Siemens(シーメンス)と共同で、製造業界におけるソフトウェア定義型製品の開発や工場の整備を推進するための専任グループ「Accenture Siemensビジネスグループ」を設立したことを発表した。
同グループは、AI(人工知能)を活用したエンジニアリングや先進的な産業技術を持つ専門家ら7000人で構成される。同グループを通じて両社は、製造業でのバリューチェーンの自動化やインダストリアル(産業用)AIの導入を支援。IoT(モノのインターネット)ソフトウェア基盤「Siemens Xcelerator」や、AccentureのデータやAIに関する知見を組み合わせたソリューションを顧客企業向けに共同開発する。
同グループでは、航空宇宙、防衛、自動車、消費材、電子機器、重機、産業機械、半導体、輸送業界など向けにソフトウェア定義型製品や工場向けのソリューションを提供する。例えば、エンジニアリングおよび研究開発モデルの再構築に特化した、新たなエンジニアリングサービスなどを提供する予定だ。
また、MBSE(Model-based Systems Engineering)の使用を最適化し、自動車メーカーを対象とした両社のソフトウェア定義型自動車フレームワークの導入を促進する。
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