IoTデバイスの稼働状況を遠隔で監視し通知するサービスを提供開始:製造業IoT
ミークは、IoTデバイスの稼働状況を遠隔で監視し、通知するサービス「MEEQ APPS」の提供を開始した。センサーで収集したデータの異常値や通信停止といった状態変化を検知する。
ミークは2025年4月9日、IoT(モノのインターネット)デバイスの稼働状況を遠隔で監視、通知するサービス「MEEQ APPS」の提供開始を発表した。同社が提供するノーコードIoT/DX(デジタルトランスフォーメーション)プラットフォーム「MEEQ」の機能の1つ「MEEQデータプラットフォーム IoTストレージ」と連携する。
MEEQ APPSが第1弾として提供するのは、指定した条件に合致するデータがあれば通知する「データモニタリング」と、センサーからIoTストレージへのデータ送信が一定時間途絶えた際に通知する「デバイスヘルスチェック」の2機能だ。従来のIoTデバイスの遠隔稼働監視システムでは通知数に制限があったが、MEEQ APPSでは制限がなく、メールやWebhookによる通知機能を用意している。
2つの機能で設備の異常を早期に発見できるため、生産への影響を最小限に抑えられる。例えば、MEEQ APPSを製造業の生産管理に活用するケースでは、設備の温度異常や電力消費量の大幅な増加を、データモニタリングで検知し、通知する。センサーシステムの故障検知やデータ送信のモニタリングはデバイスヘルスチェックで管理できる。
同社はファミリーマートとの資本業務提携により、CO2換気制御機器が正常に作動しているかを確認するための遠隔稼働監視システムをファミリーマートの店舗に提供している。この取り組みを通じて開発した機能を、小売業や製造業、その他の業種に提供するために汎用化した新サービスが、MEEQ APPSだ。
既にMEEQ APPSを導入しているファミリーマート店舗では、空調機の負荷が軽減され、店舗全体の電気使用量を約2%程度節電できると見込まれている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
IoTデバイスに不可欠な「アンテナ」「無線モジュール」「SIMカード」の役割
IoTデバイスの基本的な構成から、必要な認証、デバイス選定までを前後編で解説する本連載。前編では、基本的な構成の中でも、通信に関する機能を持つ「アンテナ」「無線モジュール」「SIMカード」について詳しく解説する。IoTデバイスにも必須の「技適」とは何か、どんなデバイスを選ぶべきか
IoTデバイスの基本的な構成から、必要な認証、デバイス選定までを前後編で解説する本連載。後編では、IoTデバイスを日本国内で使うために必要な認証いわゆる“技適”についての解説を行った上で、目的に応じてどのようなデバイスを選定していくべきかについて紹介する。大容量の上り通信に適したIoT向けSIMサービスの新料金プラン
IoT向けSIMサービス「MEEQ SIM」の新プランは、上り通信が大容量になる用途に適している。例えば、キャリアはNTTドコモ、上り通信量100GB、下り通信量2GB、超過後速度32kbpsの場合、月額3400円(税別)で利用できる。約182の国と地域に対応、1枚で複数キャリアが使えるデータSIMを提供開始
ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォームは、1枚で国内外の複数の通信キャリアに対応する「MEEQグローバルSIM」の提供を開始した。IoT、DX機器に装着することで、日本を含む最大約182の国と地域でデータ通信ができる。月額130円から利用可能、法人向けIoT通信回線プラットフォームを提供開始
ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォームは、法人向けIoT通信回線プラットフォーム「MEEQ」の提供を開始した。国内3キャリアのLTE回線やLPWA回線、閉域網構築などの発注、回線の開通、通信量の監視に対応する。IoTの現在地とビジネス活用を阻む壁、どうすれば乗り越えられるのか
IoT活用は本格化しつつあるがPoC止まりになっている事例も多い。PoCの壁を超えるのに注目を集めているのが「エッジマネジメントサービス」だ。第1回はエッジマネジメントサービスのニーズが高まっている理由を解説する。