約182の国と地域に対応、1枚で複数キャリアが使えるデータSIMを提供開始:製造業IoT
ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォームは、1枚で国内外の複数の通信キャリアに対応する「MEEQグローバルSIM」の提供を開始した。IoT、DX機器に装着することで、日本を含む最大約182の国と地域でデータ通信ができる。
ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォームは2022年6月28日、1枚で国内外の複数の通信キャリアに対応する「MEEQグローバルSIM」の提供を開始した。月額基本料金は0.38ドルから、1MB当たりのデータ通信料は0.03ドルからとなる(いずれも円払いとなり、別途、事務手数料が発生する)。
カード型3in1(マルチカット)SIMやチップ型SIM(eSIM)の2種類をラインアップし、IoT(モノのインターネット)およびDX(デジタルトランスフォーメーション)機器に装着することで、国内外を問わずスムーズにデータ通信ができる。ただし、VoLTEを含む音声通話、SMSには対応していない。
通信開始後、データ使用量が10KBを超えた時点で、自動的にアクティベーションする。アクティベーションまでの有効期間は1年で、アクティベーション前であれば月額基本料金が発生しない。変更手数料と年間更新料を負担すれば、一時的に利用を休止できる。SIMの発注や回線の管理、運用には、「MEEQコンソール」を利用する。
現在、日本国内で利用可能な「国内従量プラン」をはじめ、約115の国と地域で利用できる「グローバル従量プラン」、約182の国と地域で利用できる「グローバル従量プランL」を用意している。国内では、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアに対応する。
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