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ロッテの新製品パッケージのデザイン制作にデザイン解析サービスを活用:デザインの力
ロッテの新製品パッケージデザイン制作に、コニカミノルタのデザイン解析サービス「EX感性」が活用された。EX感性は、製品がより多く売れるためのデザインを説明可能な評価として明示できる。
コニカミノルタは2025年4月8日、同社のデザイン解析サービス「EXplainable感性(EX感性)」が、ロッテの新製品「LATTE MILK」のパッケージデザイン制作に活用されたと発表した。
デザインを評価する際、評価手法を明確にすること、デザインの根拠を説得力をもって示すことは難しい。
EX感性は、デザインに対する人の感性を可視化して定量的に解析し、製品がより多く売れるためのデザインを説明可能な評価として明示できるオンラインサービスだ。感性脳工学と同社独自の画像解析を融合した技術により、さまざまなデザインを購買活動につながるように最適化できる。
ロッテは、2024年にEX感性を導入。新製品のパッケージデザインの検討に当たり、製品の特徴と消費者のニーズが合致する点を探るために、過去に蓄積した知見の応用に加え、新しい手段を取り入れたいという考えがあった。
そこで、LATTE MILKのパッケージデザインの制作に、EX感性の分析手法の1つ「注目度分析」を活用した。科学的に優位性のあるものを複数の候補案の中から絞り込み、最終決定までの判断基準とした。
その結果、デザイン検討段階での意思決定の納得性が向上し、プロセスの効率化や時間の短縮が可能になった。また、消費者が新製品の特性をより認識しやすいデザイン案を抽出し、興味を喚起して手に取りたくなるパッケージデザインを制作できた。
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