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ダイヘンがAMRのサイズ/形状刷新、高い走破性と全方位移動であらゆる搬送自動化:無人搬送車
ダイヘンは、フルモデルチェンジした自律搬送台車「AiTran500」を発表した。小さなフットプリントと搬送に最適な正方形の形状、優れた走破性と全方位移動により、あらゆる搬送自動化ニーズに応える。
ダイヘンは2025年3月21日、フルモデルチェンジした自律搬送台車「AiTran500」を発表した。同年4月から受注を開始し、価格は800万円(税別)。年150台の販売を予定する。
新製品は、従来機種「AiTran」の基本性能の大幅な向上に加え、サイズと形状を刷新した自律搬送台車だ。500kg可搬クラスで最小のフットプリントと搬送に最適な正方形の形状、優れた走破性と全方位移動により、あらゆる搬送自動化ニーズに応える。
独自開発のオムニホイールを採用し、全方位移動やその場での回転に対応。方向転換なしで曲がり角が進行できるなど、狭い通路の走行が可能。4輪駆動による優れた走破性を備え、傾斜6度、溝30mm、段差15mm、縞鋼板、グレーチング、エレベーター乗降口の走行にも対応する。
設定した走行ルート上に障害物を検知すると、経路を自動探索して迂回走行する障害物回避機能を備え、迂回走行するかその場でアラームを出すかの選択も可能だ。前後左右±10mmの高精度な位置決めに対応し、コンベヤーなどへの正確な横付けや安定した搬送物の受け渡しができる。
本体サイズは720×720×300mmで可搬質量は500kg、積載時の最高速度は84m/分。多様な用途に応じた搬送治具を含む、リフト機構搭載パッケージ、けん引機構搭載パッケージ、コンベヤー搭載パッケージなどでの提供に対応する。
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