試作段階の問題を3Dデータでリアルタイム共有 不良コスト削減に貢献:メカ設計ニュース
ラティス・テクノロジーは、試作段階の問題点を設計部門と3Dデータでリアルタイムに共有し、不良コストの削減と設計品質の向上を支援する「問題点管理オプション」をリリースした。
ラティス・テクノロジーは2025年3月31日に、試作工程で発見された問題点を設計部門とリアルタイムに共有し、早期対策を図ることで不良コストの削減を支援する生産技術DX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューション「問題点管理オプション」をリリースした。
問題点管理オプションは、XVL Web3D Managerのオプション製品として提供される。販売価格は350万円(税別)。利用にはXVL Web3D Managerの他、「Redmine」などの情報管理ツールが必要となる。システム導入時には、別途導入コンサルティング費用が発生する。
近年、技術革新や顧客ニーズの多様化により、製造業では技術対応力の強化だけでなく、開発期間の短縮や納期順守も強く求められている。設計部門では試作工程での早期の課題抽出が不可欠であり、製造部門でも品質と納期の両立、安全な生産体制の構築が欠かせない。これらの取り組みが不十分だと、量産時の歩留まり悪化や再作業の増加といった損失につながる。
問題点管理オプションは、軽量3Dフォーマット「XVL」による最新の3D設計データを起点とし、タブレット端末やPCのWebブラウザからXVL Web3D Managerを介して試作工程で見つけた問題内容を入力し、該当箇所をマークアップで視覚的に明示できる。これらの情報は課題管理システム(Redmineなど)と連携し、図面情報付きで登録される。
具体的には、問題の内容、発生フェーズ(1次/2次試作、量産など)、分類(組み付け、寸法、性能など)、緊急度といった情報を、3D設計データとともに即時にフィードバックできる。これにより、現場での気付きが設計部門へ正確に伝わり、部門間の連携と問題解決の迅速化が図れる。
(※)本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。
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