肉は「家で作るもの」へ ミートメーカーのある未来の台所を万博で提案:3Dプリンタニュース
培養肉未来創造コンソーシアムは、「大阪・関西万博」に3Dバイオプリントによる培養肉の実物や、肉の細胞を培養して肉を作る「ミートメーカー」のコンセプトモデルなどを展示する。
大阪大学大学院工学研究科、島津製作所、伊藤ハム米久ホールディングス、TOPPANホールディングス、シグマクシス、ZACROSの6者が運営パートナーとして参画する「培養肉未来創造コンソーシアム」は2025年4月7日、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の大阪ヘルスケアパビリオンの「ミライの都市」エリアに出展することを発表した。
ブース名称は「家庭で作る霜降り肉」で、3Dバイオプリント技術による培養肉の実物や、肉の細胞を培養して肉を作る装置「ミートメーカー」のコンセプトモデルなどを披露する。
焼いた培養肉の香りを体験できるイベントも開催予定
大阪ヘルスケアパビリオンでは、「REBORN」をテーマに掲げて未来の都市生活の姿を提案する。同パビリオンのミライの都市エリアに出展する培養肉未来創造コンソーシアムは、「お肉は『店で買うもの』から、『家庭で作るもの』へ」を展示コンセプトに、“個人の健康や好みに合わせた霜降りステーキを作れるミートメーカーが家庭にある”という「未来のキッチン」の姿を提案する。
2025年7月8日には、同パビリオン内の「リボーンステージ」で、焼いた培養肉の香りを来場者が体験できるイベントも予定されている。
培養肉未来創造コンソーシアムは、2023年に大阪大学大学院工学研究科、島津製作所、伊藤ハム米久ホールディングス、TOPPANホールディングス、シグマクシスによって設立され、2024年5月にZACROSが加わった。人口増加によるタンパク質不足や、温室効果ガス排出などの環境問題を解決するためのソリューションの1つとして、3Dバイオプリントによる培養肉製造技術の社会実装を目指す。今回の万博展示は、そうした取り組みの一環として位置付けられている。
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