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ニデックの牧野フライスTOBに産業別労組反対声明、牧野労組は9割反対:製造マネジメントニュース
牧野フライス製作所は、ものづくり産業労働組合JAMから「ニデックによる牧野フライス製作所株式公開買付けに対するJAM声明」を受領したと発表した。
牧野フライス製作所は2025年3月26日、ものづくり産業労働組合JAM(以下、JAM)から「ニデックによる牧野フライス製作所株式公開買付けに対するJAM声明」を受領したと発表した。
声明では、「事前に一切の協議がなく一方的に行われており、JAMマキノ労働組合に所属する組合員およびその家族はニデックの姿勢に強い不信感を持っている」とし、「マキノ労働組合における組合員の92.1%が反対しており、これを強行することは『資金さえあれば全て意のままにできる』といった重要なステークホルダーである従業員を無視した行いと言わざるを得ない」とコメントした。
声明によれば、ニデックに買収されたJAM所属労働組合の中には、安定的な労使関係を構築できなくなった労働組合も存在するという。
JAMには機械、電機、自動車、金属産業を中心に約39万人の労働組合員が所属しており、牧野フライスの労働組合も所属している。
牧野フライスは今回の声明に関して、「何らの要請や働きかけも行っていない」としている。
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