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JFEエンジニアリング、プラント解体工事で生じる廃棄物再資源化に向け業務提携:製造マネジメントニュース
JFEエンジニアリンググループのJ&T環境が、ベステラと業務提携した。提携により、解体工事で生じた廃棄物の効率的な処理や適正処理厳格化スキームの確立を図り、廃棄物運搬などにおいても協力し合う。
JFEエンジニアリングは2025年3月12日、同社グループのJ&T環境が、ベステラとの業務提携に合意したと発表した。両社は今後、資源循環の推進や廃棄物処理事業において連携する。
具体的には、解体工事で生じた廃棄物の効率的な処理や適正処理厳格化スキームの確立を図るほか、産業廃棄物の収集運搬において協力し合う。また、処理が難しい物を適正に処理する体制を構築し、解体材リサイクル技術を共同で開発して事業化する。さらに、災害廃棄物の処理においても協力体制を確立する。
J&T環境は廃棄物処理やリサイクル関連の事業に従事し、ベステラは製鉄や石油化学など大規模プラント設備の解体工事で多数の実績を持つ。両社が有する経営資源や事業に関する知見を組み合わせることで、解体工事の際に生じる廃棄物のさらなる再資源化が可能になるとの見通しから、今回、業務提携の合意に至った。
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