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ベトナム2カ所目の光学製品の生産拠点稼働、2028年に生産能力を1.2倍増に:工場ニュース
タムロンは、ベトナムで2カ所目の生産拠点となる「タムロンベトナム・ビンフック工場」の稼働を開始した。2026年に量産体制を確立し、2028年にフル稼働を開始することで、同社グループの生産能力は2024年比で約1.2倍増となる予定だ。
タムロンは2025年2月28日、ベトナムで2カ所目の生産拠点となる「タムロンベトナム・ビンフック工場」が同年1月に稼働開始したと発表した。新工場を含む同国の2工場で、グローバル市場に向けた光学製品の生産拡大を図る。
新工場は約40億円を投資して建設され、建築面積は約8000m2、延床面積は2万8500m2。写真用交換レンズや監視、車載用レンズ、金属の加工から成形、塗装、組み立てまでを一貫して対応可能な量産工場となる。
2026年に量産体制を確立し、2028年にはフル稼働を目指す。これにより同社グループの生産能力は、2024年比で約1.2倍増となる予定だ。
同社は、地政学リスクや対中関税リスクの高まりを見据え、2023年より同工場の建設を進めてきた。ベトナムの2工場に加え、生産技術を確立させるマザー工場としての役割を担う青森工場、中国国内向け製品を生産する中国工場により、世界三極生産体制を強化する。
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