パナソニック エレクトリックワークス社がベトナムで電設資材事業を拡大:製造マネジメントニュース
パナソニック エレクトリックワークス社は、ベトナムでの電設資材事業拡大を発表した。2030年度に、現地法人のパナソニック エレクトリックワークス ベトナムの売上を500億円に拡大することを目指す。
パナソニック エレクトリックワークス社は2022年7月12日、ベトナムでの電設資材事業拡大を発表した。2030年度には、現地法人のパナソニック エレクトリックワークス ベトナムの売上を2021年度比3.5倍の500億円に拡大することを目指す。
経済成長が続くベトナムは、2024年まで年率6%以上の成長が見込まれ、住宅などの新築着工数も増加が予想されている。こうした状況を受けて同社は、「現地商品開発体制の構築」「配線器具およびIAQ機器の現地生産体制の強化」「現地企業との共創による商品カテゴリー横断のソリューション提案」という3つの主要戦略に基づき、海外事業の重点国であるベトナムの電設資材事業の拡大を図る。
具体的には、配線器具や照明器具、IAQ機器のカテゴリーにおいて、現地向けの商品企画および開発体制を順次構築する。また、配線器具やブレーカーなどを生産するベトナム工場に新建屋を建設しており、2023年度には稼働を予定している。加えて、マザー工場である津工場のノウハウを既存棟を含めて取り入れ、製造ラインの最適化を図り、2029年度には現在の1.8倍となる1.5億個/年の生産を目指す。
現地企業との共創も進める。高効率照明とセンサーを組み合わせた省エネ化など、商品カテゴリーを横断して、社会課題解決に向けたソリューション提案を実施する。
同社は、これらの取り組みを通じて、ベトナムの住宅、建築市場の需要拡大に対応するとしている。
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