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ベトナム生産拠点に新工場建設、複合機やプリンタなどを増産:工場ニュース
京セラドキュメントソリューションズは、複合機やプリンタなどの生産能力増強のため、ベトナムのハイフォン市にあるベトナム工場に第4工場(C棟)を建設した。2021年7月より量産を開始しており、2022年10月5日に開所式を実施した。
京セラドキュメントソリューションズは2022年10月12日、複合機やプリンタなどの生産能力増強のため、ベトナムのハイフォン市にあるベトナム工場に第4工場(C棟)を建設したと発表した。
新工場は2019年11月に着工し、2021年7月より量産を開始。2022年10月5日に開所式を実施した。建築面積は3万6127m2、延床面積は10万8871m2で、RC造の地上3階建てとなる。
ベトナム工場は、2012年10月より生産を開始した、中国に続く海外2拠点目の工場となる。今回、新型コロナウイルス感染症拡大による生産拠点リスクなどを考慮し、安定した製品の供給を可能にする生産体制を構築するため、工場の増設を実施した。
同工場はモジュール生産ラインの自動化や自動倉庫の導入により、生産ラインの稼働状況など、工場内の情報を見える化している。収集データを自動的にフィードバックすることで、生産効率を改善するなど、IoT(モノのインターネット)を活用した生産システムの構築を進めている。
また、製造拠点としてだけではなく、研究開発機能を併せ持つ複合工場として、研究開発や設計、製造に関する研修なども実施する。ベトナムのエンジニアに対し、能力を生かせる職場環境を提供し、ドキュメント機器の生産量増大と共に新たな雇用機会も創出していく。
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