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クリーンルームで重量物搬送を支援する手動搬送装置、最大100kgまで吸着昇降:FAニュース
シュマルツは、クリーンルームでの重量物搬送を支援する手動搬送ソリューションを発表した。最大100kgまでのワークの吸着と昇降ができる真空バランサーと、ワークを水平移動するジブクレーンで構成される。
シュマルツは2025年1月28日、クリーンルームでの重量物搬送を支援する手動搬送ソリューションを発表した。ハイジェニック真空バランサー「パルバックスプリント」と、パルバックステンレス製ジブクレーンで構成される。
新製品は、クリーンルームクラスISO8およびISO9の環境で使用できる手動搬送ソリューションだ。粉じんや雑菌が付着しづらい衛生的なデザインにより、搬送物の変質を防止しながら、食品や医薬品など高い衛生基準が求められる工程での重量物の取り扱いを支援する。
パルバックスプリントは、真空ブロワが真空を発生させることで、最大100kgまでのワークの吸着と昇降ができる装置。ハンドルに備えられた1つのレバーを使い各種操作ができ、装置を構成するリフティングユニット、操作ハンドル、アタッチメントは工具を使わずに取り外して洗浄できる。リフティングユニットにはHEPAフィルターを内蔵しており、リフティングチューブ内部への異物混入を防止する。
パルバックステンレス製ジブクレーンは、パルバックスプリントが持ち上げた荷物をスムーズに水平移動する装置。錆びにくいステンレス鋼を使用し、ジブ部分を汚れがたまりにくいよう傾斜することで、簡単に清掃ができる。
作業内容や設置環境に応じて柱の高さやジブの長さは個別に指定できるほか、ジブ部分は標準ジブまたは関節式ジブの選択、クレーン柱は床または天井への取り付けが可能だ。
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