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ニデックが門形マシニングセンタに高速主軸追加、金型の仕上げ加工など対応:工作機械
ニデックマシンツールは、門形マシニングセンタ「MV-Bx II」シリーズに、主軸最高回転速度が毎分1万回転の高速主軸を追加した。従来の部品加工や荒加工のほか、小径工具を用いた金型の仕上げ加工、アルミ材の高効率加工などに対応する。
ニデックマシンツールは2024年12月12日、主軸最高回転速度1万min−1の高速主軸を発表した。門形マシニングセンタ「MV-Bx II」シリーズの新製品となる。
主軸テーパBBT50における高速主軸で、出力は18.5kW/550min−1、最大トルクは305Nm。主軸回転速度7000min−1の標準主軸の高剛性構造を維持しつつ、回転速度が向上している。
回転速度が35min−1から1万min−1まで広がったことで、従来の部品加工や荒加工のほか、高速回転を必要とする小径工具を用いた金型の仕上げ加工、アルミ材の高効率加工などに対応する。
機械本体は送り系をダブルアンカー構造にすることで、高精度加工と高速化を両立した。発熱は、ボールねじ軸芯冷却で対策している。また、グリス潤滑のため、軸受への潤滑油の定期補給やエア補給が不要で、潤滑油と電力使用量を削減できる。潤滑油メンテナンスは送り系用の専用グリスカートリッジ交換のみとなり、オペレーターの作業負担も軽減できる。
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