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ニデックがTOB実施へ、事前協議なかった牧野フライスが反応:製造マネジメントニュース
牧野フライス製作所は、同社株式の公開買い付け(TOB)をニデックが実施すると発表した件について文書を公開した。
牧野フライス製作所(以下、牧野フライス)は2024年12月27日、同社株式の公開買い付け(TOB)をニデックが実施すると発表した件について、「当社株式に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ」とする文書を公開した。
精査の上で決定次第速やかに見解を公表
ニデックは同年12月27日に牧野フライスに対して、完全子会社化を目的として2025年4月4日にTOBを開始すると発表した。買い付け価格は1株当たり1万1000円で、ニデックは所有割合で50%となる1169万4400株以上の取得を目指している。期間は約31営業日の予定だ。
ニデックのTOB実施の発表に対して、牧野フライスは今回の文書の中で「事前の連絡は受けていなかったが、今後、ニデック公開買い付けにかかわる開示文書の内容、その他の関連情報を精査した上で、当社の見解を公表する。なお本開示資料は、ニデックの公開買い付けに関する意見を表明するものではなく、ニデック公開買付けに対する当社の意見は、決定次第速やかにお知らせする」とコメントしている。
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