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三井化学、研究開発のDXを加速するラボが完成:研究開発の最前線
三井化学は、千葉県袖ケ浦市の施設「VISION HUB SODEGAURA」(旧称:袖ケ浦センター)内に、新たな研究開発施設として「デジタルサイエンスラボ(Digital Science Lab、DSL)を建設し、2024年12月16日に竣工式を行った。
三井化学は2024年12月17日、千葉県袖ケ浦市の施設「VISION HUB SODEGAURA」(旧称:袖ケ浦センター)内に、新たな研究開発施設として「デジタルサイエンスラボ(Digital Science Lab、DSL)を建設し、同月16日に竣工式を行ったと発表した。
DSLの概要
DSLは、同社の長期経営計画「VISION2030」の早期達成に向け、計算科学、データサイエンス、ハイパフォーマンスコンピューティングを融合したデジタルサイエンスによる研究開発デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるために、総演算性能(倍精度理論最高値)がPetaFLOPS級のマルチアーキテクチャのハイパフォーマンスコンピューティング環境を構築した。
DSLには、研究開発部門および生産/技術部門に所属するデジタルサイエンスの専門家、エキスパート人材を集め、研究者間の交流を活発化することでシナジー効果を獲得し、新事業/新製品の創出およびサーキュラーエコノミーの実現などを行う。
また、全国にある三井化学内の共創空間「Creation Palette」拠点をつなぐ高速通信設備を導入し、社内外のパートナーとのシームレスな共創に取り組み、オープンイノベーションを促進する。
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