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ローランドが「SAP S/4HANA」を導入 法改正への対応力向上など見込む:製造IT導入事例
ローランドは、BeeXとのパートナーによるプロジェクトにおいて、「SAP S/4HANA」を導入した。さまざまな機能の拡張や法改正などに素早く対応できるようになり、投資対効果の向上を見込む。
BeeXは2024年11月22日、ローランドとのパートナーによるプロジェクトで、ローランドが「SAP S/4HANA」を導入し、利用を開始したと発表した。
ローランドは基幹システムとして2008年に「SAP ECC 6.0」を導入。しかし、同システムのサポート終了期間が迫り、システム更新できないことが事業上のリスクとなった。今回SAP S/4HANAを導入することで上記のリスク解消を図った。
同ソリューション導入に当たっては、「データセンターからクラウドインフラへの移行」や「グローバルな基幹システム構築への対応」に関する豊富な実績を有するBeeXをパートナーとして採択。BeeXは、従来のERPシステムからSAP S/4HANAへの導入やクラウド移行のためのプロジェクトの全体計画を策定し、要件定義から導入、テスト、移行に加えて運用保守サポートまでを総合的に支援した。
ローランドは、必要に応じてさまざまな機能の拡張や法改正などに素早く対応できるようになることで、高い投資対効果が得られると見込んでいる。
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