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サッポログループ物流とサントリーグループ、共同で長距離往復輸送を開始:物流のスマート化
サッポログループ物流とサントリーグループは共同で、群馬県〜岡山県間の輸送の一部でスイッチ輸送を用いた長距離往復輸送を開始した。運行トラックが年間150台減少し、CO2排出量を約45t削減できる見込みだ。
サッポログループ物流は2024年11月13日、サントリーグループと共同で、群馬県〜岡山県間の輸送の一部において、スイッチ輸送(複数の運転者が1つの行程を分担する働き方)を用いた長距離での往復輸送を開始した。
ポッカサッポロフード&ビバレッジ(ポッカサッポロ)とサントリーグループが確立した輸送スキームは、群馬県〜岡山県間の往路ではポッカサッポロの飲料や食品を、復路でサントリーの飲料製品などを運送するというものだ。これにより、運行するトラックが両社合計で年間約150台減少し、CO2排出量を約45トン(t)削減できる見込みとなる。
さらに、上記経路上の3カ所の拠点を活用して、往復路ともにリレー方式でのスイッチ輸送を実施し、輸送効率の向上やドライバーの労働負荷の軽減、拘束時間の短縮を図る。拠点はアイエヌライン埼玉営業所(埼玉県坂戸市)、コネクトエリア浜松(静岡県浜松市)、アイエヌライン大阪営業所(大阪府大阪市)の3カ所となる。
サッポログループ物流とサントリーグループは、これまで群馬県〜岡山県間の輸送用にトラックを各々で手配し、製品を輸送していたが、復路の積み荷確保やドライバーの拘束時間短縮が課題となっていた。
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