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ヤクルトが「ISCC PLUS認証」を活用したプラ製容器包装を導入:材料技術
ヤクルト本社は、「ISCC PLUS認証」を活用し、マスバランス方式で持続可能性に配慮し製造されたプラスチック製容器包装(容器、ラベル、フィルム)の導入を2024年12月以降に開始すると発表した。
ヤクルト本社は2024年11月29日、持続可能な製品の国際的な認証制度の1つである「ISCC PLUS認証」を活用し、マスバランス方式で持続可能性に配慮し製造されたプラスチック製容器包装(容器、ラベル、フィルム)の導入を同年12月以降に開始すると発表した。
ISCC認証は持続可能性および炭素に関する国際認証で、その中でISCC PLUSは全世界に販売されるバイオマスや再生品などの資源や製品についてサプライチェーン上で管理/担保することで、バイオエコノミーや循環型経済に貢献する制度だ。
マスバランス方式は、複数の種類の原料(バイオマス原料や再生原料などと石油由来原料など)により製品を製造した際に、バイオマス原料や再生原料などの投入量に応じて、製品の一部にその特性を割り当てる方式を指す。
同社では、プラスチック製容器包装の薄肉化や軽量化によるプラスチック使用量の削減に加えて、バイオマスプラスチックや再生プラスチックの導入による容器包装の資源循環に取り組んでいる。
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