半導体は組み込む前からセキュリティを確保すべし、キーサイトが新ソリューション:EdgeTech+ 2024
キーサイト・テクノロジーは、「EdgeTech+ 2024」において、2024年3月に買収を完了したリスキュア(Riscure)が展開するデバイスセキュリティの製品やサービスをアピールした。
キーサイト・テクノロジーは、「EdgeTech+ 2024」(2024年11月20〜22日、パシフィコ横浜)において、2024年3月に買収を完了したリスキュア(Riscure)が展開するデバイスセキュリティの製品やサービスをアピールした。
リスキュアはオランダのデルフトに本拠を置く企業で、半導体などのデバイスや組み込みシステムがサイバーセキュリティに対応できているかどうかの評価や認証を行うためのテストツールや受託サービスを提供している。2001年の創業で、グローバルに500社以上の顧客を持つ。
テストツールについては、半導体をはじめハードウェアを物理的に観測することで内部の秘匿情報を取得する「サイドチャネル攻撃」や、意図的に誤った信号をハードウェアに注入して誤動作を起こさせる「フォールトインジェクション」などのサイバー攻撃への耐性を確認するための製品を展開している。「例えば、衛星インターネットアクセスサービスのStarlinkのターミナルがこれらのサイバー攻撃でハッキングされた場合、さらなるサイバー攻撃を生み出すフリーインターネットハブになりかねない。これからの組み込み機器開発では、搭載する半導体が出荷される前の段階からこれらのデバイスセキュリティテストを行っておく必要がある」(キーサイト・テクノロジーの説明員)という。
リスキュアのテストツールを利用する場合、対象デバイス/システムやオシロスコープ、PCなどをケーブルで適宜接続してセットアップする必要があった。キーサイトによる買収により、これらのテストツールを構成するモジュールをテストプラットフォームであるPXIに対応させる開発が進んでいる。2025年中には、1つのPXIシャシーにテストモジュールを統合できるようになる。また、PXIに対応することでテストの計測速度も向上できるとしている。
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