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異なる波長のレーザーを合わせて高出力化、アマダが26kWファイバーレーザー開発JIMTOF 2024

アマダは「第32回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2024)」において、出力26kWのファイバーレーザーマシン「REGIUS 3015 AJe」を披露した。

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 アマダは「第32回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2024)」(2024年11月5〜10日、東京ビッグサイト)において、出力26kWのファイバーレーザーマシン「REGIUS 3015 AJe」を披露した。

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出力26kWのファイバーレーザーマシン「REGIUS 3015 AJe」
出力26kWのファイバーレーザーマシン「REGIUS 3015 AJe」[クリックで拡大]

 今回展示したREGIUS 3015 AJeは、アマダが新たに開発した26kW自社製発振器を搭載している。

 同社ではこれまで最大出力12kWのファイバーレーザーマシンを提供してきた。だが近年、レーザーの照射で生じた溶融物を除去する役割などがあるアシストガスとして酸素を使用した際に生じる、酸化被膜を除去するようさまざまな業界から要望が出ており、窒素やエアーでの加工ニーズが高まっているという。

「例えば、酸化被膜が付いたまま塗装してしまうと、酸化被膜ごと塗装がはがれてしまう可能性がある。溶接する場合も、酸化被膜があるとブローホールなどの不良が生じることがある。そのため酸化被膜を全て取る必要があるが工数がかかってしまう。そこで、(アシストガスとして)窒素を使い、また厚板を早く切断したいというニーズが高出力化の要因になっている」(アマダの説明員)


出力を高めることでより厚い板を高速で加工することが可能に[クリックで拡大]

 従来、レーザーの出力を高めようとすると、複数の発振器から出たレーザーをコンバイナーで1本に結合させることで出力を高めるケースが多かった。ただ、それではエネルギー密度などのビーム品質が低下し、切断性能に影響を与えてしまう。

「(発信器を)シングルモジュール化することで、同じ出力でもマルチモジュールに比べて切断性能が15〜30%程度向上するといわれている」(アマダの説明員)

 今回、アマダでは出力15kWの発振器を開発し、さらに、2つの波長の異なるビームを合波ユニットで1本の複合波長のビームにする波長合波によって、ビームの品質を維持したまま26kWという高出力化に成功した。

ブースに展示された加工サンプル
ブースに展示された加工サンプル[クリックで拡大]

 会場内では、アマダが開発するAMR(自律型搬送ロボット)「AMTES 500」による工程間搬送のデモも披露した。

「従来は、工場内が在庫であふれかえるのを防ぐため、切断したものをすぐ曲げ加工に回していたが、同じ金型や同じ形状などでまとめて曲げ加工を行った方が効率的かもしれない。その点、AMTESにワークを載せたパレットを搬送させれば、どこに何が置かれているか、全てデータに残る。これまでと作り方の概念が変わる可能性もある」(アマダの説明員)


アマダが開発したAMR「AMTES 500」[クリックで拡大]

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