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リガクが非晶質炭素材料の原子構造を3Dで可視化する新技術を開発材料技術

リガクは、X線研究所で非晶質炭素材料の原子レベルの3D構造を明らかにする技術「TXS-RMC法(全散乱測定+RMC法)」を開発した。

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 リガクホールディングスのグループ会社であるリガクは2024年11月14日、X線研究所で非晶質炭素材料の原子レベルの3D構造を明らかにする技術「TXS-RMC法(全散乱測定+RMC法)」を開発したと発表した。非晶質とは原子や分子が結晶のように規則正しい配列をしておらず、不規則な配列を持っているものを指す。

実証施設のイメージ
TXS-RMC法で推定した非晶質炭素の構造モデル(左)とTXS解析用全自動多目的X線回折装置「SmartLab」(右)[クリックで拡大] 出所:リガク

 TXS-RMC法は、対象材料の3D構造および精細な内部構造情報を可視化できるため、材料開発が円滑に行える。この手法により結晶から非晶質まで幅広い材料の3D構造を観察できる。そのため、非晶質材料の構造や機能に対する理解の深化を促し、電池デバイスの高性能化や気体、水、電気を通す機能性材料の開発の加速に貢献する。

 これまで非晶質炭素材料の原子構造を可視化する際には、定性的に扱うか、分子動力学法(MD)によって予測/推定していた。TXS-RMCの3D構造可視化技術は、より正確な情報を得ることが可能となり、物質的特性に対する理解の促進や機能の予測への活用が期待されている。

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