RJCカーオブザイヤーは「スイフト」、技術部門はBYDの電池が選出:車両デザイン
日本自動車研究者ジャーナリスト会議は「第34回(2025年次)RJCカーオブザイヤー」の各賞を発表した。
日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)は2024年11月12日、「第34回(2025年次)RJCカーオブザイヤー」の各賞が決定したと発表した。
国産車部門はスズキ「スイフト」、輸入車部門はビー・エム・ダブリューの「ミニ クーパー」、テクノロジー部門はBYDの「シール」に搭載された「LFPブレードバッテリーとCTBボディー構造」が選ばれた。また、三菱自動車の「トライトン」を特別賞に選出した。
スズキのスイフトに関しては、歴代スイフトから引き継いできたスタイリッシュなデザイン性やスポーティな走行性能をブラッシュアップした点を評価した。新開発のパワートレインにクラストップレベルの空力性能、軽量高剛性ボディーなどでクルマ本来の基本性能を高めた上で、最新の運転支援システムを採用したこともポイントとなった。
順位 | 得点 | 車名 | メーカー名 |
---|---|---|---|
1 | 140 | スイフト | スズキ |
2 | 83 | アコード | ホンダ |
3 | 81 | フロンクス | スズキ |
4 | 76 | WR-V | ホンダ |
5 | 65 | スペーシア | スズキ |
6 | 59 | フリード | ホンダ |
ミニ クーパーに対しては、コンパクトなサイズやゴーカートフィーリングなどミニ クーパーらしさを継承している点や、さまざまなパワートレインや2種類のボディーでそれぞれのモデルの乗り味に明確なキャラクターを持たせた点を評価した。また、内外装のデザインの遊び心も好評だったという。
順位 | 得点 | 車名 | インポーター/ブランド名 |
---|---|---|---|
1 | 119 | ミニ クーパー | ビー・エム・ダブリュー |
2 | 95 | シール | BYD Auto Japan |
3 | 87 | アイオニック5N | Hyundai Mobility Japan |
4 | 79 | 600e | Stellantisジャパン |
5 | 77 | X2 | ビー・エム・ダブリュー |
6 | 47 | EX30 | ボルボ・カー・ジャパン |
BYDのLFPブレードバッテリーはCTB(Cell to Body)方式でセルを直接ボディーに搭載しており、エネルギー密度やスペース効率を向上し、EV(電気自動車)の性能向上に貢献した点を評価した。
順位 | 得点 | 技術名 | 搭載車種名 |
---|---|---|---|
1 | 116 | LFPブレードバッテリーとCTBボディー構造 | BYD シール |
2 | 105 | Z12E型エンジン | スズキ スイフト |
3 | 77 | ホンダセンシング360 | ホンダ アコード |
4 | 72 | 次世代マルチ充電システム | ヒョンデ アイオニック5/アイオニック5N |
5 | 63 | N e-Shift & N Active Sound+ | ヒョンデ アイオニック5N |
6 | 40 | 「ドア・オープニング・アラート」をはじめ市街地対応の安全技術 | ボルボ EX30 |
7 | 31 | リサイクル素材とサステナブルな内装素材 | ボルボ EX30 |
特別賞のトライトンは、ピックアップトラックでありながらSUV的な用途でアウトドアを楽しむユーザーに好評である点を評価した。悪路走破性や走りの楽しさなどの三菱自動車らしさや、四輪制御技術、信頼性、耐久性も選出の理由となった。
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