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軽く小さいこともCO2排出削減、スズキの環境技術は軽量化がカギ電動化(1/2 ページ)

スズキは10年後に向けた技術戦略を発表した。

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 スズキは2024年7月17日、10年後に向けた技術戦略を発表した。「小・少・軽・短・美」の理念に基づき、製造からリサイクルまで、使用するエネルギーを極少化することを目指す。排出するCO2を少なくすることで、カーボンニュートラルを達成しやすくしていく。四輪車だけでなく、二輪車やマリン向け製品にも共通する戦略だとしている。


10年後に向けた技術戦略[クリックで拡大] 出所:スズキ

 小さく軽いクルマは走行時のCO2排出量を減らし、製造に必要な資源や製造時に排出するCO2の量も抑制できることから、軽量化技術によるエネルギー極少化に取り組む。平均的な車両重量から200kg軽量化することで、必要なエネルギーは製造時で20%減、走行時で6%減の削減が図れるという。

 自動車は規制などさまざまな要請に応じて重量が増すが、スズキは8代目「アルト」(2014年)で先代モデルから120kgの軽量化を達成した実績がある。これは4代目(1994年)と同水準の重量で、安全性能の向上も図った。先入観を捨て、部位ごとに譲り合いながら構造を見直していくことで軽量化と高剛性化を両立した。

 9代目(2021年)では、8代目に対して重量が60kg増えたが、10代目となる次期アルトでは9代目の空車重量680kgから100kg減の軽量化に取り組む。8代目ではマフラーとサスペンションフレームの関係を見直すなど“譲り合い”は一部だったが、クルマ全体での譲り合いでさらなる軽量化を目指す。実現すれば3代目(1988年)のアルトに相当する重量となる。安全と軽量を両立したプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」をさらに進化させていく。


軽量化によるエネルギー削減効果[クリックで拡大] 出所:スズキ

さらなる軽量化に挑む[クリックで拡大] 出所:スズキ

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