最近の軽自動車は高過ぎる? 値上がりの理由お答えします:いまさら聞けないクルマのあの話(2)(1/6 ページ)
最近の軽自動車って価格が……と思ったことはありませんか。「昔はこのくらいの値段で売っていたのに」「モデルによっては普通車よりも高額になるなんて」と常々感じる方もいらっしゃるでしょう。本当に軽自動車は高過ぎるのか、具体的な数字を基に検証します。
最近はさまざまなメディアで新型車の特集が行われていますね。皆さまもよく目にされているとは思いますが、新型車の紹介の仕方もさまざまで、メーカーが公表しているスペックを淡々と伝えるパターンはもちろん、ジャーナリストによる試乗レビューなど、掲載されるコンテンツは多岐にわたります。
そういった新型車紹介のコンテンツに寄せられる読者のコメントを見ていると、必ず目にすると言っても過言ではない、常連のコメントがあります。それは……
「最近の車は高過ぎる」「軽自動車の価格じゃない」「××万円なら買うけど……」
といった、車両販売価格に対する不満の声です。
25年ほど前にはなりますが、私が小学校の頃に父親が購入したダイハツ工業の「ミラ」を思い返してみますと、上から2番目に高いグレードを購入して乗り出し価格(車両価格とオプションや税金の合計)は100万円ほどだったと記憶しています。
昔のイメージが定着しているからなのか分かりませんが、軽自動車は100万円くらいで購入できるものだというイメージを持たれている方も多いと思います。
それでは、どの程度の価格差が生じているのか、長年モデルチェンジを繰り返しながら販売されているミラのベースグレードを例にして見てみましょう。
1991年のミラと16万円の差、その理由は?
確かに、車両本体価格だけを比較すると、約16万円の差が生じていることが分かりました。ミラのベースグレードの価格は、皆さんが抱いている「最近の軽自動車って高いよね」というイメージとは少し異なっていると思いますが、まずはベースグレードでの比較から始めます。「高い!」に対する解説は後ほどお話しします。
さてこの16万円の差。一体何が影響しているのでしょうか?
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