ニュース
東大発スタートアップ、AIとアルゴリズムを活用した設計見積自動化サービス発表:メカ設計ニュース
WOGOは、AIとアルゴリズムを活用した製造業/建築業向けの設計支援エンジン「2D・3D設計見積自動化サービス」を発表した。簡単な操作で迅速に自社製品の設計や見積もり業務ができる。
WOGOは2024年10月25日、AI(人工知能)とアルゴリズムを活用した製造業/建築業向けの設計支援エンジン「2D・3D設計見積自動化サービス」を発表した。簡単な操作で迅速に自社製品の設計や見積もり業務ができる。
同サービスでは、パラメトリックモデリングを最大限に活用している。パラメトリックモデリングは、パラメーターとして定義した設計要素を変更することで、デザイン全体が自動的に更新される次世代の工業設計手法だ。
この手法とAIを組み合わせることで、最適な構造や形状をパラメーターの調整だけで自動的に生成可能になる。複雑な専門知識がなくても、自社製品の設計や見積もりが簡単な操作で実施できる。生成AIと連動すれば、AIによる設計補助も可能で、設計者の作業負担軽減に寄与する。
設計データを基にした提案や見積もりも、迅速に自動作成できるため、設計スピードが速くなり、受注率の向上につながる。同サービスの試験版を利用する5企業の中には、リードタイムが短縮し、20%の売上アップにつながった例もある。
さらに同サービスは、設計データと在庫管理システムの自動連携にも対応する。設計段階で必要な資材情報がリアルタイムで在庫システムと共有されるため、在庫の過不足を防止する他、発注の自動化も進められる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 自然な言葉で2D/3D CADモデルを生成できる「3D・2D図面AI」
renueは、WOGOと共同で設計プロセスの課題を解決する大規模言語モデルによる2D/3D CAD生成サービス「3D・2D図面AI」を開始する。自然な言葉で指示し、3Dや2DのCADモデルを取得できる。 - 生成AIでスケッチから3Dモデルを――Autodeskが推進する研究開発プロジェクトに迫る
ツールベンダーという立ち位置から戦略を転換し、プラットフォームカンパニーへと舵を切るAutodesk。プラットフォームの強化とともに、注力しているのが生成AIを活用した研究開発だ。新たなデータモデルAPIの可能性と併せて、その狙いやビジョンを責任者に聞いた。 - さらに進化する「Fusion」 外部連携やAI機能の強化で生産性と創造性が向上
米Autodesk(オートデスク)の年次カンファレンス「Autodesk University 2024」では、全体を通して生成AI(人工知能)とデータの重要性が語られた。2日目の製造業を対象にした基調講演の注目ポイントを紹介する。 - Autodesk プラットフォームがもたらす製造の未来 DXからAI、サステナブルまで
米Autodesk(オートデスク)は、年次カンファレンス「Autodesk University 2024」を米国カリフォルニア州サンディエゴで開催した。同社 社長 兼 CEOのアンドリュー・アナグノスト氏らが登壇した初日の基調講演の模様をレポートする。 - AI時代のデザイン デザイン業務におけるAI活用の現状と展望
製品開発に従事する設計者を対象に、インダストリアルデザインの活用メリットと実践的な活用方法を学ぶ連載。今回は「AI時代のデザイン」をテーマに、インダストリアルデザインにおけるAI活用の現状と展望について解説する。 - 「あの図面どこだっけ……」の手間を解決、ミスミが図面データ検索AIサービス
ミスミは2024年8月より機械部品の図面データ検索AI「meviy Finder」を提供する。