ワイヤレスで多機能な計測グレードのハンディー3Dスキャナー:3Dスキャナーニュース
Shining 3D Technologyは、計測グレードの3Dスキャナー「FreeScan UE Pro2」を発表した。ワイヤレスで多機能なハンディー3Dレーザースキャナーで、現場での検査や大型対象物のスキャンなど多用途に使用できる。
Shining 3D Technologyは2024年10月9日(現地時間)、計測グレードの3Dスキャナー「FreeScan UE Pro2」を発表した。ワイヤレスで多機能なハンディー3Dレーザースキャナーで、現場での検査など多様な用途に使用できる。
FreeScan UE Pro2は、「FreeScan UE」シリーズの機能を基に、統合型ワイヤレスモジュールを搭載している。そのため、ケーブルに煩わされることなく、スキャン中シームレスにデータを転送でき、屋外や工場、過酷な作業環境でも簡単に正確な3Dデータを取り込める。
スキャン速度は、前世代のほぼ2倍に向上した。毎秒最大346万ポイントのスキャンスピードで、スムーズにスキャン作業を完了できる。
また、組み込みコンピューティングモジュールにより、データの取り込みと処理が高速化している。レーザーラインは50本で、より高速に広範囲をスキャンできる。
通信フレームは、ワイヤレススキャンモードでもケーブル接続されたスキャナーと遜色なく、毎秒最大180フレームのフレームレートでスムーズかつ迅速にデータを取得できる。
さらに、大型対象物をスキャン可能な、特許取得済みの二眼フォトグラメトリー技術を搭載。グローバルマーカーの空間位置を素早く最適化して、安定した精度を提供する。従来のフォトグラメトリーはコード化されたターゲットを使用するが、同技術はターゲットを使用しなくても、同等の高い体積精度を維持しつつ、準備時間を半分まで短縮する。
現場での検査においては、内蔵の検査モジュールが、厳格な品質管理と操作の簡素化を両立。品質検査の迅速化に貢献する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- いまさら聞けない 3Dスキャナーの選定基準
3Dプリンタや3Dスキャナー、3D CADやCGツールなど、より手軽に安価に利用できるようになってきたデジタルファブリケーション技術に着目し、本格的な設計業務の中で、これらをどのように活用すべきかを提示する連載。第9回は、その特徴や方式の違いなどに触れながら、3Dスキャナーの選定基準について詳しく解説する。 - 3Dスキャナーで実現する3つの「デジタル○○」と効率的なデータ活用
ネットアップ主催のオンラインイベント「NetApp INSIGHT Japan」において、丸紅情報システムズ(MSYS)が登壇し、「製造業必見! 3D測定によるデジタルツイン×NetAppで効率データ活用!」をテーマに、3Dスキャナーを活用したデジタルツインの取り組みとその活用例などを紹介した。 - 「3Dスキャナ」の進化を支える4つのトレンド
ローランド ディー.ジー.主催のモノづくりセミナー「Experience Day3」(東京会場)に登壇したデータ・デザイン セールスユニット セールスG マネージャー 日尾紀暁氏の講演から、3Dスキャナの市場動向や最新トレンドなどを紹介する。 - 3Dスキャナー活用で設計力の向上、設計者の“働き方改革”を実現する
3Dプリンタや3Dスキャナー、3D CADやCGツールなど、より手軽に安価に利用できるようになってきたデジタルファブリケーション技術に着目し、本格的な設計業務の中で、これらをどのように活用すべきかを提示する連載。第8回は、設計力/現場力の向上や設計者の働き方改革の実現に向けた“3Dスキャナー活用”について詳しく解説する。 - そのままでは使えない!? 3Dスキャン後に必要となるデータ処理
3Dプリンタや3Dスキャナー、3D CADやCGツールなど、より手軽に安価に利用できるようになってきたデジタルファブリケーション技術に着目し、本格的な設計業務の中で、これらをどのように活用すべきかを提示する連載。第10回は、3Dスキャン後に必要となる基本的なデータ処理作業について詳しく解説する。 - 3Dスキャナーと3D設計による効果的な検査アプローチ、そして製造業DXの実現へ
3Dプリンタや3Dスキャナー、3D CADやCGツールなど、より手軽に安価に利用できるようになってきたデジタルファブリケーション技術に着目し、本格的な設計業務の中で、これらをどのように活用すべきかを提示する連載。第11回は、3D CADで設計した3Dデータと現物の3Dスキャンデータを基に“形状比較”を行う「検査」について取り上げ、その重要性とアプローチ、検査ソフトウェアの選定基準などを解説する。