試作力×装置力×素材力で3Dプリンタによる循環型モノづくりや量産適用を目指す:JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024
アークは「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024」において、再生材料やサステナブルマテリアルに対応できる大型3Dプリンタによるアプローチや、3Dプリンタの量産適用を見据えた自動車部品の造形サンプルなどを訴求していた。
アークは「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024」(2024年10月15〜18日、幕張メッセ)において、再生材料やサステナブルマテリアルに対応できる大型3Dプリンタによるアプローチや、3Dプリンタの量産適用を見据えた自動車部品の造形サンプルなどを訴求していた。
同社は、試作、設計、開発、製造をワンストップで提供し、顧客の製品開発をサポートする三井化学の完全子会社で、日本のみならず、北米、欧州、アジアに拠点を有している。展示ブースでは、同社で導入済みのExtraBold製ペレット式大型樹脂付加製造機「EXF-12」、樹脂成形品粉砕機、再生樹脂ペレット押出機を用いた循環型モノづくりのアプローチを提案。その一例として、ポリプロピレン(PP)に粉砕した木材や炭などを混ぜた材料で造形した鉢植えのサンプルを展示していた。
「自社内に整備した循環型モノづくりの仕組みを活用し、再生材料やサステナブルマテリアルを用いた造形品の評価/検証が行える。環境に配慮したモノづくりへのニーズが高まる中、われわれの技術や設備、ノウハウを生かし、お客さまが取り組む研究開発を支援したい」(説明員)
大型3Dプリンタによる少量生産ニーズを狙う
また、同社は3Dプリンタの量産適用にも積極的に取り組んでおり、同社、ExtraBold、三井化学の3社がタッグを組み、それぞれの強み(試作力、装置力、素材力)を生かした提案にも力を入れているという。展示会場では、ポリオレフィン系コンポジットを用いてEXF-12で造形した、自動車のフロントグリルの造形サンプルが展示されていた。
「EXF-12の特長である大型パーツを高速、高品質に造形できる強みを生かすという点で、まずは自動車業界をターゲットに据えている。3社で目指しているのは単なる試作ではなく、最終パーツの製造、少量生産だ。自動車部品に求められる安全性や品質をどう担保していくかを3社で協力して取り組んでいる」(説明員)
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