製造業におけるXR活用をハードウェアとソフトウェアの双方から俯瞰する:テルえもんが見たデジタルモノづくり最前線(6)(2/3 ページ)
連載「テルえもんが見たデジタルモノづくり最前線」では、筆者が日々ウォッチしているニュースや見聞きした話題、企業リリース、実体験などを基に、コラム形式でデジタルモノづくりの魅力や可能性を発信していきます。連載第6回のテーマは「製造業におけるXR活用」です。
XREAL Air 2 Pro/XREAL
XREALは、サングラスのような眼鏡型のARデバイスを手掛けています。軽量で装脱着が簡単なのが特長で、空間検出と物体検出を得意としており、現実世界と融合したリアルなAR表現を提供します。2023年11月に「XREAL Air 2 Pro」の提供を開始しています。
MREAL/キヤノン
「MREAL」はキヤノンが開発したMRシステムです。HMD(MREAL Display)として「MREAL S1」や「MREAL X1」などを展開しています。デザインの検証や設備の配置シミュレーションなど、設計や製造の現場で活用されています(関連記事:実物を作る前に現実空間でデザインを検討/評価、MRを積極活用するイトーキ)。2024年4月11日には、MREALシリーズの基盤ソフトウェアの最新版「MREAL Platform 2024」を発表しています。
PICO 4 Ultra/PICO
PICOのXRゴーグルは比較的安価な製品ラインアップが目立ちます。法人向けのエンタープライズプランも用意されており、各企業の使用用途や目的に合わせた独自性の高いコンテンツ制作が可能です。2024年9月にMR/VRゴーグル「PICO 4 Ultra」とPICOシリーズ初のVR対応モーショントラッカー「PICO Motion Tracker」を発売しています。
その他:XRグローブ
XRデバイスのコントローラーは、手に持つタイプのものがほとんどですが、グローブタイプのデバイスも登場しています。
例えば、アスクはカメラベースのハンドトラッキング対応触覚グローブ「TactGlove DK1」(bHaptics製)を法人向けに販売しています。TactGlove DK1は、市販のVR/AR HMD「Meta Quest 2/Pro」「Pico Neo 3 with Ultraleap」などのカメラベースのハンドトラッキングに対応した触覚グローブです。VRコンテンツで体験するさまざまな触感が、6つの触覚ポイントを通じてリアルにフィードバックされます。
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