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Bluetooth 6.0対応のアンテナ内蔵BLEモジュールを開発:組み込み開発ニュース
加賀FEIは、Bluetooth 6.0対応のアンテナ内蔵BLEモジュール「ES4L15BA1」を開発した。3.25×8.55×1.00mmと小型で、サンプル提供は2025年2月、量産開始は2025年9月の予定だ。
加賀FEIは2024年10月10日、Bluetooth 6.0対応のアンテナ内蔵Bluetooth Low Energyモジュール「ES4L15BA1」を開発したと発表した。2025年2月にサンプル提供を開始、同年9月に量産を開始する予定だ。
ES4L15BA1は加賀FEI独自のシールドモールド技術により、3.25×8.55×1.00mmの形状に収めた。Bluetooth 6.0に対応するアンテナ内蔵モジュールとしては世界最小だという。さらに、Arm Cortex-M33プロセッサ、RISC-Vコプロセッサ、1.5MB不揮発性メモリおよび256KB RAMを内蔵している。
モジュール内にはアンテナを内蔵しており、日本電波法、FCC(米国)、ISED(カナダ)の電波法認証を取得予定のため、認証にかかる費用や工数を削減できる。Bluetooth 6.0規格のBluetooth SIG認証に対応し、正確な距離測定が可能なチャネルサウンディング機能を利用できる。
また、IoT(モノのインターネット)セキュリティ規格の中で最高レベルのPSAレベル3認証に対応したNordic Semiconductor製「nRF54L15」を搭載し、同モジュールを使用することでセキュリティ要求の高いIoT機器の開発が容易となる。
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