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Bluetoothのワイヤレス照明制御がフルスタック標準規格に:組み込み開発ニュース
Bluetooth SIGは、ワイヤレス照明制御で初となる、フルスタック標準規格「Bluetooth NLC」を発表した。無線通信からデバイス層までの標準規格となっており、マルチベンダー間の相互運用性を図ることができる。
Bluetooth SIGは2023年9月19日(現地時間)、ワイヤレス照明制御で初となる、フルスタック標準規格「Bluetooth NLC(Networked Lighting Control、ネットワーク照明制御)」を発表した。ワイヤレス照明制御において、グローバルな相互運用につながる。
Bluetooth技術を使用したワイヤレス照明制御の標準化は、10年以上前から始まっている。まずBluetooth LEが無線層に、次にBluetooth Meshが通信層の標準化に採用された。さらに今回、Bluetooth NLCが完成したことで、デバイス層まで標準化。無線通信からデバイス層まで、フルスタックの標準規格となった。
Bluetooth NLCの導入により、標準規格が異なっていたベンダーの製品を組み合わせたシームレスな使用が可能になる。オープンで標準化された相互運用性を保証するほか、セキュリティの要件を満たす設計のため、照明器具サプライヤーはコスト低減やイノベーションの加速、収益モデルの増加などが期待できる。
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