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6GHz帯を免許不要で使うためのBluetoothの新仕様開発プロジェクトを発表:組み込み開発ニュース
Bluetooth Special Interest Groupは、6GHz帯を免許不要で使用するため、新仕様の「ミッドバンドスペクトル拡張プロジェクト」を発表した。ミッドバンドスペクトルにおけるBluetooth Low Energyの動作定義を主目的とする。
Bluetooth Special Interest Group(SIG)は2022年11月16日(現地時間)、6GHz帯を免許不要で使用するため、新仕様の「ミッドバンドスペクトル拡張プロジェクト」を発表した。
同プロジェクトの主な目的は、ミッドバンドスペクトルにおけるBluetooth Low Energy(LE)を動作定義することだ。
Bluetooth技術は、これまでにも継続的にデータスループットの向上、遅延時間の短縮、測位精度の向上を図ってきた。今回、拡大するワイヤレス通信市場の需要を満たすため、免許不要の周波数を6GHz帯へ拡張することで、さらなる機能強化を目指す。
また、Wi-Fi AllianceもBluetooth SIGと協力し、6GHz帯で共に社会経済へ大きな利益をもたらしていくと表明した。
Bluetooth技術は現在、世界で多く利用されているシンプルでセキュアなワイヤレス規格だ。オーディオストリーミング、データ転送、位置情報サービス、大規模デバイスネットワークなど、多くのソリューション分野に適しており、毎年50億台以上のBluetooth製品が流通している。
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