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Bluetooth SIGが電子棚札向け無線通信プロトコルを統一へ:組み込み開発ニュース
Bluetooth Special Interest Groupは、電子棚札向けのBluetooth規格を発表した。Bluetoothをベースとし、拡張性があり、超低消費電力で安全性の高い規格となる。
Bluetooth Special Interest Group(SIG)は2023年2月7日、電子棚札(ESL)向けのBluetooth規格を発表した。Bluetoothをベースとし、拡張性があり、超低消費電力で安全性の高い規格となる。
これまでESLベンダーが独自に使用していた無線通信プロトコルを統一することで、ESLシステム導入の障壁となっていたベンダーロックインや相互運用性、拡張性などにまつわる懸念を軽減する。これにより、小売業者によるESLシステムの導入を促す。また、標準化によって開発コストが低減され、より付加価値の高い機能や、差別化につながる機能の開発に注力できるようになる。
多くの小売店が使用する紙の値札は、価格設定時にミスが起こりやすく、時には1日に何度も作業が必要になるなど、手間がかかっていた。電子棚札は、小型で電池駆動の電子ペーパーディスプレイを使い、商品や価格情報を表示する。無線技術で中央ハブと通信し、価格を自動設定できるネットワークを構築できる。
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