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積水化学工業が導電性微粒子の生産能力を増強:工場ニュース
積水化学工業の高機能プラスチックスカンパニーは、多賀工場でディスプレイや機構部品の回路接続に使用されている導電性微粒子「ミクロパール AU」の生産能力を増強することを決定した。
積水化学工業(以下、積水化学)の高機能プラスチックスカンパニーは2024年10月10日、多賀工場(滋賀県多賀町)で、ディスプレイや機構部品の回路接続に使用されている導電性微粒子「ミクロパール AU」の生産新棟を建設し、生産能力を増強することを決定したと発表した。この生産設備に関しては2028年度上期(4〜9月)から稼働開始を予定している。
生産能力増強の背景
ミクロパール AUは、均一粒子径の樹脂粒子に金属被覆した製品で、電子部品と基板間の導通やギャップ形成を目的としている。主に液晶や有機ELディスプレイ(OLED)のガラス基板上の電極とICチップの電極などを電気的に接続する異方導電フィルム(ACF)に使用されている。また、積水化学独自の生産技術により高品質の製品を実現することで、マイクロLEDなどの次世代ディスプレイや車載分野への展開も実現している。
今後も、これらの高付加価値用途は継続的な需要拡大が見込まれることから、生産能力増強と品質管理レベルの強化を図る。
今回の投資額と多賀工場の概要
今回の投資額は総額約20億円。多賀工場の設立は1988年4月2日で、生産品目は導電性微粒子のミクロパール AU、工業用両面テープ、低アウトガス離型フィルムとなっている。
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