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拡張性備えた新たな倉庫管理システム、工場完全自動化ソリューションとの連携も国際物流総合展2024

日立産業制御ソリューションズは2024年9月から倉庫管理システム「NEUPLANET/WM」の提供を開始した。

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 人手不足が深刻化する中で、物流業務における一層の効率化が求められている。日立産業制御ソリューションズは2024年9月から倉庫管理システム「NEUPLANET/WM」の提供を開始した。同社の工場自動化ソリューションとの連携も見据える。提供開始に合わせて、「国際物流総合展2024」(2024年9月10〜13日、東京ビッグサイト)においてNEUPLANET/WMの概要を紹介した。

Webブラウザ環境のみで倉庫内の作業状況を把握

倉庫管理システム「NEUPLANET/WM」
倉庫管理システム「NEUPLANET/WM」[クリックで拡大]出所:日立産業制御ソリューションズ

 NEUPLANET/WMは複数荷主や広域の複数拠点対応など、拡張性ある基本機能を備えた倉庫管理業務を支援するWMS(倉庫管理システム)のパッケージだ。さまざまな3PL(サードパーティーロジスティクス)業務にも対応する。

 複数の荷主、倉庫、管理区分を想定したデータ構造やID管理に対応し、荷主や倉庫の追加などにも柔軟に対応する。入荷、出荷予定データをメールで受信後、システムに取り込むことでシステム連携と同等の管理ができ、流動的な小規模倉庫などへの適用が可能となる。

 また、オンラインで入荷、出荷状況の照会ができるため、Webブラウザ環境のみで倉庫内の作業の状況が把握できる。さらに、ERPやTMS(輸配送管理システム)などの基幹系システムの理論在庫との連動や倉庫出荷前後の輸送中在庫との連携など、情報、物流の一元管理を行うことで、物流品質の向上が可能となる。今後のバージョンアップも予定している。

 物流に関しては、同社はこれまでに輸配送計画支援システム「NEUPLANET/TP」、積付計画支援システム「NEUPLANET/LP」を展開しており、NEUPLANET/WMとの連携も可能だ。

 NEUPLANET/TPでは、いつ/どこから/どこへ/何を/どれだけという受注情報と車両情報を組み合わせて、輸配送計画を策定する。NEUPLANET/WMはWMSとして、配車計画に合わせて出庫業務を行い、車両が到着するバースに準備しておくことで待機時間提言を支援する。

 NEUPLANET/LPでは、荷物をパレットやコンテナに積み付ける計画を作成する。WMSの入出庫情報と工場内の積み付けロボットなどと連携し、積み込み順を考慮した出庫など、積み込み作業の効率向上、自動倉庫での自動積み付けロボットへの計画運用などにより、作業効率を高めることができる。

輸配送計画支援システム「NEUPLANET/TP」(左)と輸配送計画支援システム「NEUPLANET/TP」[クリックで拡大]出所:日立産業制御ソリューションズ

 これら物流ソリューションと同社の工場完全自動化ソリューション「AsterSync」との連携も進める。2024年中には同社のショールームにおいて連携デモンストレーションも構築する予定だ。

「モノづくりにおいても部品倉庫や製品倉庫があり、さまざまなロジスティクスが存在する。AsterSyncとロジスティクスソリューションが一体となって初めて工場完全自動化ソリューションとなる。モノづくりとロジスティクスの両面を強みとしていきたい」(日立産業制御ソリューションズの説明員)


AsterSyncとロジスティクスソリューションの連携イメージ[クリックで拡大]出所:日立産業制御ソリューションズ

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