ヤマハが音や音楽の要素技術をWebAPIで提供、音源分離や楽曲解析など:組み込み開発ニュース
ヤマハは、長年の研究開発活動で培ってきた保有技術の一部をAPI(Application Program Interface)の形にした「Yamaha Music Connect API」を公開すると発表した。
ヤマハは2024年10月7日、長年の研究開発活動で培ってきた保有技術の一部をAPI(Application Program Interface)の形にした「Yamaha Music Connect API」を同日から公開すると発表した。Webサイトでは、音源分離、楽曲解析、ジャンル成分分析、ビアノ演奏採譜、MIDI-楽譜変換、楽譜難易度アレンジという6種類のAPIがラインアップとして掲載されている。
Yamaha Music Connect APIは、ヤマハの技術をAPIの形で提供するサービス群である。同社が音/音楽を通して長年培ってきた技術とMIDI(ミディ)や楽譜変換などの楽譜制作に関連する技術をWebAPIとして公開する。公開するAPIに関しては、今後も新たな技術開発を加速して魅力的なラインアップを拡充していく予定としている。
実際にYamaha Music Connect APIを希望する場合には、Webサイトの問い合わせ窓口からヤマハに連絡する必要がある。利用用途や利用サービス、トランザクション数の見込みなど、APIの稼働や運用にまつわる必要事項をヒアリングした後、トライアルとして無償のAPIエンドポイントの払い出し、API認証情報の開示、API利用ガイドの提供を受けて顧客側でシステムへの組み込みなどを行う。その後、実際の利用内容に応じて契約内容や提供サーバの仕様を詰めて、正式契約を締結する。
ヤマハは主要事業である楽器や音響機器などの製品/ソフト開発で蓄積した多様な技術を広く公開し、それらを音/音楽およびその周辺領域でモノ、コトを創造しようとしている多くの人たちに活用してもらうことで、同社の既存事業以外の幅広い顧客に、新たな体験を提供していきたい考えに基づき、今回のYamaha Music Connect APIの提供を決めた。
なお、Yamaha Music Connect APIのサービスを提供するのは、アーティストの演奏をそのまま保存/再現する「Real Sound Viewing」、歌声合成技術「VOCALOID」、遠く離れた人と音楽セッションができるリモート合奏サービス「SYNCROOM(シンクルーム)」、アーティストの声でカラオケを楽しめる「なりきりマイク」などを手掛けるミュージックコネクト推進部である。
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